頭のいい人は居るもので、世の中お金を稼ぐ方法って色々ありますね。大昔は物を売ったり直接何かサービスするのが殆どだったのでしょうが、今はサービスをする相手とお金をくれる人が別だったり、直接会わなくても物が売れたり、多様に便利になったというか複雑で判り辛くなったというか…。何にせよ現代に生きている以上、今の状況に対応して上手く商いせねばなりません。
もともと独立を決意した当初は「現職業界のコンサルタントで独立」と簡単に考えていたのですが、いざ準備を始めるとそう簡単にはいかないと悟りました。つまり「マーケティング」って奴を考えないといけない様です。今までの人生でトータル1分20秒ぐらいしか考えたことのない言葉ですが、難しく考えすぎても先に進めないのでとりあえず「マーケティング=誰に何をどう売るか」と定義してちょっと掘り下げて考えてみると、今までの漠然と考えていた事業内容が、根拠の危ういぼんやりしすぎていたものだと気付きました
マーケティングで考える事
- サービスの提供先(顧客) →業界の企業?他業種も?企業だけ?個人も?
- サービス内容 →そもそもお客様は何を望んでいるのか?望んでいるものを提供できるのか?
- 値段 →何を基準に値段決める?
- 集客 →どこにお客様は居るの?どうやって営業してどうやって契約してもらう?
などなど、何となくしか考えていなかったこれらの事が、実現可能か真剣に考えだすと何の根拠もなく、「行けるっしょ!」ぐらいに考えていた事に気付いたんですね。ここだけの話、この辺真剣に考えだしたらちょっと独立するのが怖くなってきました。コンサルタントって勝手に名乗ったとして、わたしのアドバイスを聞きたい人などこの世に居るのか?
そしてここから夏休み最終日の小学生のごとく慌てて深掘り始めたのですが、すると逆に、結局ものやサービスが売れるか売れないかって確実な予測は出来ないんだ、とも思えてきます。なかなかの袋小路です。なので最終的には「調べられる事・考えられる事は出来る限り全部やる」「後で後悔しない様に自分なりに納得するまで検討する」ってあたりで着地する事にしました。どこかで決断しないといつまでたっても前に進まないですしね。検討する際は以下の2点を実行しました。
マーケティングを考える時のマインドセット
- 1.ロジカルシンキング
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好き嫌いとかやりたいやりたくないは一旦置いといて(勿論これらも検討する要素の一つなのですが)、出来るだけ自分の出来る事や世の中の状況など、自分の仕事に関わる情報を多く集め、それらを感情を抜いて論理的に検討します。そうする事で、自分の中からは出てこなかったサービスや顧客のアイディアも出てきますし、逆に当初考えていたサービス内容を軌道修正する必要も感じてきました。自分一人だからこそ、自分のやりたい事(=感情)と商売(=ロジック)との折り合いをどこでつけるのか?決断しないといけません。
- 2.壁打ち
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テニスやスカッシュやりだした訳ではありません。考えたアイディアを何度も何度も、「本当にこれで大丈夫か?もっと良い方法が無いか?」再検討を繰り返し深掘りしました。その際、誰か信頼できる人に相談してみたり、何か新しい情報を仕入れたりして、以前考えた時とまた違う状況で考えるとより良いです。単純に、今日は凄く良いと思ったアイディアが1日寝て翌朝思い返すとイマイチに感じる事ってありますよね?文章を推敲する様に、何度も何度も考える事でアイディアが研ぎ澄まされて具体的(実行可能)になっていきますし、「ここまで考えたんだから悔いなし!」と踏ん切りを付けられる効果もあります。
幸いわたしの場合開業日が決まっていないので、深掘り時間が持ててラッキーでした。もともとはすぐにでも独立してやろうと考えていたのですが、今考えると碌にマーケティングも考えず独立していたら、確実に失敗していましたね。怖い…。自分の頭の中で考える事は何時間やってもタダなので、頭から煙が出るくらいロジカルに壁打ち繰り返しましょう!わたしは今もこれからも壁打ちし続けます。
それではまた次回、お元気で。
わが生涯に一片の悔いなし
