【告白】50代の独立、事業計画書の売上予測を”盛った”僕が、なぜか融資も契約も突破できた話

ライトブルー基調の静かな和風作業空間で、日本人男性がノートPCと法務書類を前に事業計画書の売上予測を作成している様子。机にはカレンダーやメモも置かれ、柔らかな光が集中と創造性を演出している。
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事業計画書を前に「正直めんどう…」と固まっていませんか? 売上予測も”適当”だった50代の僕が、なぜか審査を突破できた書類作成ドキュメント。

「プロレスラーのザ・ロード・ウォリアーズは、貧乏育ちでスラム街でネズミを食べて生きていた。」
「パンクバンドザ・ダムドのデイヴ・ヴァニアンは、若いころ墓掘人夫の仕事をしていた。」

この世には2種類の嘘があります。それは「人を幸せにする嘘」と「人を不幸せにする嘘」。悪意や己の私利私欲で付く嘘は最低ですが、夢のあるファンタジーは聞いた人をどきどきワクワクさせます。おとぎ話に「そんなこと有るわけ無い」とか「信じてたのに騙された」とか言うのは無粋です。紳士たるもの素敵なエピソードには「すげー!」「かっけー!」と全力で乗っかりましょう。その方が人生豊かになると思いませんか?

という事で今回は事業計画書の実際の作成事例です。読む人にあなたの過去現在未来が薔薇色であると、わくわくドキドキさせる物語を紡ぎましょう!臆することはありません。あくまで予定・計画ですから…。

事業計画書とは?

事業計画書とは、事業の目的や戦略、収益モデル、資金計画などをまとめた文書のこと(ChatGPT調べ)です。一人で事業を行うフリーランスにそんな大袈裟なもの必要か?そもそもそんなこと深く考えていないぞ?ってなもんですが、事業開始前後にはいろんな場面で必要になってきます。しかし、サラリーマン時代に会社の事業計画などに携わっていた方は兎も角、多くの人にとってはなかなか簡単には作れなさそうな難しい書類、と言ったイメージでしょう。

事業計画書の用途

事業計画書には色々な目的があります。どれも創業前後には欠かせないものばかりです。

1.融資を受ける時/補助金・助成金を申請する時の提出資料

お金を貸してくれる人へのプレゼン資料としてですね。自分がどんな人物で、どのくらい資産があって、どのくらい儲かる予定かアピールして「お金貸して下さい」と頼みます。

2.自治体などの各種支援事業を受ける時の提出資料

この記事でもご紹介している各種の支援事業でも、支援を受ける条件や審査で事業計画書の提出を求められる事があります。事業への真剣度・本気度を見られているのかな?

3.口座開設や各種契約の時の提出資料

本人確認資料など、いくつかの提出資料の中に事業計画書が含まれている場合があります。事業用と嘘ついて契約して悪用する輩対策なのでしょう。なので、個人として契約するなら当然必要ありません。しかし「事業用」として契約する場合には、多くのケースで開業届などとともに提出が求められます。と言うか、個人事業主の場合開業届と事業計画書ぐらいしか「私本当に事業してますよ」って証明する方法ないんですよね。

4.自分の事業の深堀り・可視化のツール

私含む殆どの方が上記1〜3のように必要にかられて作成するケースが多いと思うのですが、本当はこの用途が一番重要だと思います。特に事業の戦略・収益モデル「誰にどう売るか?」を深堀って、実現可能なリアルな計画を作れるか?がポイントです。

ボンクラな私はここをふわっとしか考えずに準備を始めたのですが、計画書の売上予測を書く段階で「どうやって予測したらいいのか?」となって、初めて真剣に考え始めました。なぜなら「なぜ●円で売れるのか?」「なぜ●件の契約が取れるのか?」の根拠を示さなければならないからです。

勿論事業計画書の作成前にきちんと計画できている方は別ですが、まだ解像度の低い方は事業計画書作成の段階でここをきっちり考えましょう。なので、提出する為に仕方無く、では無く自身の事業を失敗させない為、自分自身の為に事業計画書の作成は必須だと思います。自分が成功する為に真剣にリアルに考えた計画は、結果的に自分の事業を紹介する最適なプレゼン資料となっている筈です。

私が作成した事業計画書

ではここから、実際に私が作成した事業計画書についてです。

フォーマット

私は結果的に2つ作成しました。

1.TOKYO創業ステーションのフォーマット

これで作った事業計画書です。これが私の事業計画書の基本となっています。予算の計画用に別紙のエクセルシートもあります。口座開設や各種契約などもこの事業計画書を提出した結果、内容のツッコミや質問は何も出ませんでしたので、恐らくかなりしっかりしたフォーマットなのだと思います。

TOKYO創業ステーションの雛形はこちら → https://startup-station.jp/m2/guide/businessplan/

2.自治体あっせん融資用のフォーマット

こちらは自治体に創業融資のあっせんを受ける際に提出したフォーマットです。申請の条件として自治体指定のフォーマットでの事業計画書の提出が義務付けられていました。中身は上記1の内容をほぼコピペで作成出来ました。ただ、融資用なので予算計画の所がちょっと加筆修正必要でしたね。

3.おまけ:ネットで拾った事業計画書フォーマット

最初独立を考え始めた直後にまず作ったのは、ネットで無数にある無料でDLできる簡単な事業計画書のひな形からでした。私にはこれを独力でブラッシュアップして立派な事業計画書を作る能力はありませんでしたが。が、まずは力試しで作ってみるのも良いのではないでしょうか。数こなすのは大事です。

作成方法

上記の記事の通りTOKYO創業ステーションのコンサルタントの方と相談しながら作成しました。自宅で作成し添削受けるの繰り返しで5〜6ターンほど。言われた事信じるならば、私は結構優秀なほうだったみたいです。いや、べつに自慢してる訳じゃないですが。ほんとに。…まぁこれぐらしか自慢できることないので。それは兎も角、しっかりしたものを作るにはある程度時間が掛かるものだと覚悟しておきましょう。

【僕の失敗談】事業計画書で担当者に突っ込まれないための8つのポイント

事業計画書に記載する項目は大体決まっています。特に「3.市場・マーケティング分析」「4.商品・サービスの概要」「5.ビジネスモデル・販売戦略」の3つが、事業が成功するか否かのいちばん大事なポイントです。他にも作成時気になった点をいくつかご紹介します。

1.経営者略歴

簡単な職務経歴書みたいなものですが、ここで謙遜するのは損です。このあと出てくる創業動機なども含め「こいつには能力や経験が備わっている。出来るやつだ!」と思わせなければいけません。嘘はダメですが自分の経験を過小評価しない様に注意して下さい。

2.創業の目的・背景

別にヒーロー戦隊立ち上げるんでもなければ立派な目的である必要はないですが、自分の略歴からロジカルにつながっていると、事業の品質に説得力が出ます。自身の物語と能力を最大限プレゼンしましょう。

3.市場・マーケティング分析

市場を分析するとは、つまり「自分が参入する市場がどんな状態で、その中で自分の事業がどんな立ち位置になるのか?」を可視化することです。そして、今の私から言えるのは、とにかくここの精度を高くしましょうと言う事です。自分の中で腹落ちする分析が出来ないうちは起業しないほうが良いとさえ思います。あらゆるシミュレーションを行って、自分の勝ち筋が見えるまで調査分析し続けましょう。負ける喧嘩は止めたほうが良いです。因みに、私が行った市場調査の方法についてはまた別の記事で。

4.商品・サービスの概要

これもマーケティングの範疇ですかね。まだ計画段階ですから、考えている内に当初の考えと違ってきても気にせずガンガンブラッシュアップしましょう。私も色々軌道修正しました。

5.ビジネスモデル・販売戦略

これもマーケティングなんでしょうか?既存の同業他社が居る場合はそれを参考に、成功者からは徹底的にパクりまくってでもしっかり計画しましょう。実は私の一番の悩みどころは、同じ事やっているフリーランスの同業他社がいないってことなんですよ。成功例からコピペできないって本当に困ります。これも開拓者しか味わえない痛みですね。…俺かっこいい。

6.収支予測

私はコンサル業なので会計上で言う原価はゼロ。なので予算計画自体は別に難しくありませんでした。必要なツールの購入代金やサブスク代金洗い出すだけですから。自宅で仕事しますが按分もだいたい常識的な範囲で決めれば良いですし(私は30%にしました)。それでも気になったのは下記2点。

消費税を考えてなかった

漠然と金額当て込んでたんですが、融資用の事業計画書作ってる途中で「そう言えばコストも売上も消費税抜きと込みが混在してる!?」と気が付きました。税込み税抜きどちらも間違いではないんでしょうが、統一しておきましょう。個人的には会計帳簿に合わせて税抜きで計算した方がかっこいいと思います。

開業後にこれらの会計ソフトを使用して処理し始めると、消費税についても意識出来るんですけどね。可能なら開業前にシミュレーション的に使ってみると良いかもしれません。

売上予測は正直言って適当

個人的に事業報告書の中で一番突っ込まれて困る所が売上予測でした。先程書いたように同業他社が居ないですし、最初の売上はいつか?どれぐらい売れるのか?正直見当がつきません。なのでここだけは願望も含めた「なんとなくそれっぽい感じ」で作ってしまいました。幸いどこからも突っ込まれることはありませんでしたが…。

7.資金

これも、コンサルなのであまりコストが掛からず助かりました。「現在の資産で(まだ未確定の)融資に頼らず開業出来るよーん」って見えていれば大丈夫です。計画書は兎も角現実的な話で言うと、売上が上がらない期間の生活費を可能な限り確保しておきましょう。いやホントに。

8.スケジュール

事業計画書全般に言えるのですが、事前にどんな準備が必要でどのくらい期間が掛かるか等のリサーチ力が試されます。よく調べ面倒くさがらず計画すればスケジュールの作成自体はどうってことないですから、「こいつしっかり計画してるな」と見せつけるチャンスでもあります。

なぜ僕の計画書は「取らぬ狸の皮算用」で終わらなかったのか?

自分の取らぬ狸の皮算用的な計画を人に見られるのって嫌じゃないですか?「あいつこんな都合いいこと考えてるぜ。自分のこと何様だと思ってるんだ?ぷーくすくす」みたいな。でも人に見せる前提の資料ですから、恥ずかしがっている場合ではありません。作成の際に第三者の冷静な目線は絶対に必要です。起業思い付いた時ってちょっとテンション上がっちゃってますから、自分の計画は素晴らしく見えちゃうんです。冷静な突っ込みとセットで考えないと、フワフワした計画しか出来ません。

事業計画書は、未来の自分への「最初のプレゼン」だ

事業計画書の存在意義は、

  1. 自分の事業を成功させるためのPDCAの第一歩
  2. 自分の事業を紹介する最初のプレゼン

の2つだと思います。「やってみないと判らない」のはその通りなのですが、逆に言うとリスクを最小限にし且つ成功の確率を最大限上げる為に創業前に出来る事は、しっかりした準備しかありません。商品をどう設計しどう見せれば誰に届くのか?目から血が出るまで考えましょう。

そもそも、起業を考えている方がまず最初にやるべき事は、事業計画書を作成しながら起業の可能性を探ることだと思います。リアルに想像し、自分の可能性を見極めましょう。将来の勢いだけで上手くいく程世間は甘くありませんよ。

ではまた次回、お元気で。

追伸

ちなみに、この作成した事業計画書のマーケットや売上の予測が1年後どうなっていたのか…。その答え合わせは、また別の記事でお話ししようと思います。

今回の感想

山登りの準備もこんな感じなのかしら?

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