事業計画書の売上予測の書き方|”適当”な50代フリーランスが融資審査を突破した本音

パンクのコラージュアートのように引き裂かれた事業計画書が舞う、ミッドナイトブルーのアートワーク

「誰に何を売るかは決まったけど、売上予測なんて適当にしか書けないよ…」と悩んでいませんか?

この記事では、起業ど素人の50代が、いかにして”盛った”売上予測で融資や契約の審査を突破したのか、その事業計画書作成のリアルな裏話を公開します。

「プロレスラーのザ・ロード・ウォリアーズは、スラム街でネズミを食べて生きていた」
「パンクバンド『ザ・ダムド』のデイヴ・ヴァニアンは、若いころ墓掘り人夫だった」

この世には2種類の嘘があります。それは「人を不幸せにする嘘」と「人を幸せにする嘘」。悪意や私利私欲でつく嘘は最低ですが、夢のあるファンタジーは聞いた人をワクワクさせます。「そんなこと有るわけ無い」と突っ込むのは無粋。紳士たるもの、素敵なエピソードには「すげー!かっけー!」と全力で乗っかるのがマナーです。

事業計画書の「売上予測」も同じです。読む人(審査員)に、わたしの未来が薔薇色であるとワクワクしてもらえる物語を紡ぎましょう!臆することはありません。あくまで「予定・計画」なのですから…。

目次

なぜフリーランスに「大袈裟な」事業計画書が必要なのか?

一人で事業を行うフリーランスに、事業計画書なんて大袈裟なものが必要なのか? そう思うかもしれませんが、事業開始前後には以下の場面で必ず「事業計画書」が要求されます。

  1. 融資・補助金を受ける時: お金を貸してくれる人へのプレゼン資料として。
  2. 自治体の支援事業を受ける時: 事業への真剣度・本気度の証明として。
  3. 事業用口座の開設・契約時: 「私は本当に事業をしてますよ」と証明する数少ない手段として。
  4. 【重要】自分の事業の深掘り・可視化ツールとして:実はこれが一番重要です。提出のためではなく、事業を失敗させないために「誰にどう売るか?」をリアルに自問自答する最高のツールになります。

私が実際に使った事業計画書のフォーマット

私が実際に作成し、あらゆる審査を突破した事業計画書は以下の2つです。

TOKYO創業ステーションのフォーマット

これが私の計画書のベースです。予算計画用のエクセルシートも付いています。口座開設等、開業後に事業計画書の提出を求められた際には、全てこの書式で提出しました。これでダメ出しを受けたことは一度もありません。

👉 TOKYO創業ステーションの雛形はこちら(https://startup-station.jp/m2/guide/businessplan)

自治体あっせん融資用のフォーマット

私が自治体の融資申請の際、必要書類として指定されたものです。記載する内容は、上記TOKYO創業ステーションの中身をほぼコピペでOK。予算部分を少し加筆修正するだけで完成しました。

因みに計画書の作成にあたっては、TOKYO創業ステーションのコンサルタントと相談しながら、作成→添削を5〜6ターンほど繰り返しました。しっかりしたものを作るには、ある程度の期間と「第三者の厳しい目」が不可欠です。

【私の実感】担当者に突っ込まれないための8つのポイント

実際に作成してみて気づいた、しっかりした事業計画書を作成する項目ごとのポイントです。

1. 経営者略歴(謙遜は損)

言わば簡単な「職務経歴書」です。ここで謙遜してはいけません。「こいつには能力が備わっている」と思わせるよう、自分の経験を過小評価せずに堂々とアピールしましょう。

2. 創業の目的・背景

何も清廉潔白な立派な目的を書く必要は無いですが、目的と自分の略歴がロジカルに繋がっていると説得力が出ます。

3. 市場・マーケティング分析

自分が参入する市場での、己の立ち位置の可視化です。自分の中で腹落ちする「勝ち筋」が見えるまで、徹底的に調査・シミュレーションしましょう。負ける喧嘩はしないのが鉄則です。

4. 商品・サービスの概要

まだ計画段階ですから、当初のイメージと違ってきても気にせず、ガンガン軌道修正してブラッシュアップします。上記と同様、自分の勝ち筋が見える商品を作りましょう。

5. ビジネスモデル・販売戦略

非常に大事な項目なので、ヘタにオリジナリティ出そうとせず、成功している同業他社から参考にして(というか合法的にパクって)でも良い計画を立てましょう。私の一番の悩みは、私がこれからやろうとしている業界のコンサルとして「同じことをやっているフリーランスが居ない」事でした。ゼロイチで作るのは本当に大変でした。

6. 収支予測と「売上予測のファンタジー」

私はコンサル業なので会計上の原価はゼロ。業務に必要なツール代や家賃按分(私は30%に設定)を計算するだけでした。しかし、一番困ったのが「売上予測」です。

最初の売上はいつか? どれくらい売れるのか? 正直、見当もつきません。

なのでここだけは、自分の願望も含めた「なんとなくそれっぽい感じ(ファンタジー)」で作ってしまいました。幸い、誰からも作成した予測をダメ出しされることはありませんでしたが…。

また、コストも売上も「税抜き」で統一して計算する癖をつけておきましょう(正式な帳簿に合わせるため)。開業前から会計ソフトに触れてシミュレーションしておくと、このあたりの感覚が自然と身につきます。

7. 資金

「現在の資産でも(融資に頼らずとも)開業できるよ」という状態が見えていれば大丈夫です。因みに計画書に記載する必要はないですが、売上が上がらない期間の生活費だけは絶対に確保しておきましょう。

8. スケジュール

事前にどんな準備が必要か、リサーチ力が試されます。「こいつ、しっかり計画してるな」と審査員に見せつけるチャンスでもあります。

結論:事業計画書は、未来の自分への「最初のプレゼン」だ

「やってみないと分からない」のは事実ですが、創業前に出来る、リスクを最小限にし成功の確率を少しでも上げる為の作業は、しっかりした「準備」しかありません。

「取らぬ狸の皮算用」を人に見られるのは恥ずかしいものですが、第三者の冷静な突っ込みを受け入れなければ、計画はただのフワフワした夢物語で終わります。

起業を考えている方がまずやるべき事は、事業計画書を作成しながら「ビジネスの現実的な可能性」を探ることです。勢いだけで上手くいくほど、世間は甘くありませんからね。

ではまた次回、お元気で。

※追伸

ちなみに、この作成した事業計画書のマーケットや売上の予測が、1年後どうなっていたのか…。その残酷な答え合わせは、また別の記事でお話ししようと思います。

今回の感想

登山の準備もこんな心理なのかしら?

私のプランは大丈夫なのか?
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