【体験談】ネット情報の限界を感じた僕が「東京都立図書館」でライバルに差をつけた無料情報収集術

東京都立図書館の窓際で資料を読み込む日本人男性キャラクター。ライトブルーとベージュを基調にしたLofi系イラスト。
目次

なぜ今「図書館」?GoogleやAIでは見つからないビジネス情報の探し方

早いもので志村けんさんが亡くなってもう5年以上経ちます。

彼について私が常々違和感を感じるのが、よく言われる「子供の頃からずっとファンで〜」的な言い回しです。勿論ずっとファンで居続けた人が沢山いるのは承知していますが、当時をリアルタイムで知る人間としては違和感を感じるのです。敢えて言わせて頂くと、私達(当時の子供)は遥か昔に志村を裏切っていませんか?胸に手を当てて考えてみて下さい!ひょうきん族やとんねるずダウンタウン等、私達はその時その時の最先端の刺激的な笑いを求め続け、志村やドリフを「ぬるい子供の笑い」と下に見ていませんでしたか?

それでも、自分に後ろ足で砂をかけ次々登場する新しい芸人に注目する残酷な世間を尻目に、彼は淡々と自分お笑いを追求・発信し続けます。そして数十年が経って、新しい芸人についていけなくなったかつての子供(おっさん)達は気付くのです。「結局志村が面白くね?」と。今までごめんなさい、志村。やっと気づいたよ、志村。

ずっとそこに居てくれていた志村と私達の関係はまるで親と子、川と鮭の様です。親離れして海という名の刺激を求めて泳ぎ出した私達は、沢山の楽しい事辛い事悲しい事を経験して、初めて生まれ故郷東村山の良さに気づく事が出来ました。と言うより、その過程が人間の成長そのものと言った方が良いのでしょう。以前テレビで千鳥の大悟が「ダウンタウンを見てお笑いを始めたわしはお笑いの教科書の10P目からしか知らなかったが、志村さんとコントして初めて1P目を教えてもらった」という旨のお話をしていました。釣りがフナに始まりフナに終わる様に、私達は最後はバカ殿に成って死んでいくのです。白塗りで、由紀さおりに見守られて。

今やネット上の出来事がこの世の全てと思われている時代、ビジネスの意思決定もインターネット上の情報を元に行われています。しかし、世の中の情報全てがサイバー空間の中で見られる訳ではありません。所謂オールドメディアと呼ばれる紙媒体(新聞・本・雑誌)にも多くの情報が存在します。ロジカルに考えれば、より多くの情報を元にプランを立てるべきが必然。そしてその紙媒体の情報を効率よくたくさん集められる場所が図書館です。

今回は、この記事で紹介したTOKYO創業ステーションのウェビナーで知った、東京都立図書館についてのご紹介です。普通の図書館とは違う、ビジネスの情報収集にめちゃくちゃ便利な活用方法をお話します。この機会に、「調べる」というビジネスの1P目を始めてみましょう!

貸出不可?ビジネス特化の「東京都立中央図書館」とは

東京都立図書館は東京都が運営する公共図書館で中央図書館(港区)と多摩図書館(国分寺市)の2館あります。私が利用したのは中央図書館の方です。

  • 住所:港区南麻布5-7-13(有栖川宮記念公園内)
  • 最寄り駅:日比谷線広尾駅
  • 開館時間:月〜金曜日:午前10時〜午後9時(特別文庫室:午前10時〜午後5時30分)/土・日・祝休日:午前10時〜午後5時30分
  • 閲覧席数:約900席
  • 蔵書数:約232万冊(国内の公立図書館では最大級)
  • 個人への貸出しはおこなっていない

貸出し不可ってとこが何やらそこらの図書館と違うぞって感じがしますね。実際入館してみると普通の図書館よりも更にアカデミックな空気感になってます。

最強の無料サービス!司書に調査を代行してもらう「レファレンスサービス」

ではこの図書館の特徴は何でしょうか?

調査研究に役立つ豊富な資料・充実したサービス

「当館は、来館される方への閲覧サービスや調査研究への支援、都内公立図書館に対するレファレンスの支援や資料の貸出などを主な業務として、サービスを提供しています。」 ※都立中央図書館ホームページより

という事で、普通の図書館が図書の貸出がメインだとしたら、調査研究の支援がメインの業務らしいです。要するにビジネスの為の調査研究も手伝ってくれるって事です。勿論無料です。

調べもの相談(レファレンス)

これが東京都立図書館最大・最強のサービスです。なんと図書館に有る膨大な書籍・情報の中から、こちらがお願いしたお題について調べて回答してくれます。Google検索やAIに問い合わせてネット上の情報を調べるように、紙のアナログな情報を図書館の方が調べてくれるのです。

自分で調べようとしたら、膨大な時間をかけて多くの書籍や新聞をしらみ潰しに探さなければなりません。特にビジネス上の情報となれば、新聞や雑誌(業界紙)や専門家が書いた書籍、政府や自治体など公的機関が発表した情報などあらゆる媒体に散らばってますし、更に過去を遡って調べるとしたら何千時間掛かるか分かりません。それを代行してくれる訳ですから、こんなありがたいサービスは無いですよね。

※東京中央図書館HPより https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/search/service/reference/illustration/index.html

因みに図書館のHPに過去の調べものの事例も見ることが出来ます。一般的な調べ事なら自分で依頼せずともすでに調べた結果が確認できるかも知れません。

多くの情報がある

この世の森羅万象、あらゆる事が調べられるこの図書館ですが、ビジネスに関してもあらゆる媒体が調べられます。単なる本や雑誌だけではなく、図書館のイメージからは想像つかない情報もさがす事が出来ます。これが非常にありがたいです。例えば、

有料データベースが無料?ビジネスに役立つ「宝の山」を使いこなす

図書

図書館なんで当たり前ですね。一般的な書籍は勿論、業界紙や企業年鑑業界年鑑、市場調査資料など専門色の濃いニッチな書籍もたくさんある様です。

新聞雑誌

当然新聞や雑誌もあります。こちらも専門的な業界紙なんかも一通りありそうです。

デジタルアーカイブ

例えば浮世絵なんかのデジタル画像もある様です。また図書館の検索システムなども有るので、一つ一つ本を開かなくても効率よく調べる事が出来ます。

オンラインデータベース

32種類のオンラインデータベースにアクセスできます。例えばビジネス関連だと

  • 日経テレコン:日経4紙、企業情報、人物情報 →報道されているビジネス情報ならこれ
  • 日経BP記事検索サービス →これももうちょい深堀ったビジネス情報ですね
  • 東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー →同じく
  • eol:有価証券報告書など企業情報 →主に上場企業の企業情報DBです
  • CD・Eyes50(TSR):企業信用情報 →東京商工リサーチの企業情報ですね
  • Mpac:マーケティングデータ →品目ごとのマーケティングに関する情報や総務省の家計調査など
  • MieNa(中央図書館のみ):市場情報分析 →東京都内の地域ごとの市場、商圏の現況・動向レポートなど
  • TDB REPORT ONLINE:帝国データバンクの業界分析 →業界毎の動向調査

などなど。これ全部入会したらいくら掛かるのかな?東京都太っ腹ですよね。一応1回の利用時間60分(空いていれば何回でも使用可)、情報をコピー(画面のキャプチャー)する場合は有料となりますが、そんな事は些細なこと。有効活用しない手はないですね。この「ネット上には存在するものの一般公開されていない情報」が見られるのも、この都立図書館の大きなメリットです。今どきの図書館は、ただオールドメディアだけ集めているのではないんです。

でもこれが無料って冷静に考えるとえらい事ですよね?まず民間のサービスではありえません。協力している各社も「公的な機関だから」って事で提供してるんでしょうね。貧富の差で情報格差を産まなせないぞという、東京都の強い意思を感じます。これは是非都民総出で大いに利用させてもらって、このサービスがこの先も続く様に仕向けましょう。

僕が実践した「東京都立図書館」無料活用の全手順【体験談】

実際に私が利用した時の体験談の一例です。因みに利用登録はネットで出来ます。

1.レファレンスサービス

来館したり電話でも申し込める様ですが私は生粋の面倒くさがり、当然メールで申し込みました。

  • 目的:マーケティングの市場調査のため
  • 依頼内容:「●●のコンサルタント業について、市場規模/業界動向/顧客状況等の情報は有るでしょうか?」
  • 回答:約一週間後メールで到着

回答の内容はと言うと、

  • 調べた媒体(インターネットの検索もしてくれます)/検索ワード
  • 情報が見つかったか見つからなかったかの結果
  • 見つかった場合はその簡単な要約と引用した媒体
  • その他参考になりそうな情報・媒体

という感じです。上記のオンラインデータベースを見て頂いて分かるように、マーケティングの調査として非常に有効なので、事業計画の段階での情報収集やセールス時の参考資料の作成などで利用しました。

回答はその情報自体をそのままコピペで報告してくれる訳ではなく、自分の知りたい情報がどこにありそうか?をかなり解像度高く見つけてくれるという形式です。なので次のアクションとしてその情報を確かめる為に、実際に来館します。

もし目ぼしい情報が無かったとしても「この情報については世間でも知られていない」って事実が分かる事も一つの情報です。それについて自分が持っている情報あったら、それは世間の人にとっては貴重な情報かも知れないという仮説も成り立ちそうですしね。

2.来館し資料の閲覧・コピー

レファレンスで深堀りしたい情報が出てきたので、来館してみました。広尾なんでちょっと緊張します。都会の公園の中に有るだけに静かな環境、中は結構広いです。私の見たい情報は殆どオンラインサービスの情報だったので、窓口で利用の申請をして、PCで情報の閲覧と持ち帰りたい情報のプリントアウトを行いました。

プリントアウトは窓口の方に頼む方式なので、自分のことは自分でやる事が体の隅々迄染み付いている貧乏育ちの私には面倒くさかったです。まぁ本やなんかは勝手にいじられて破られでもしたら大変ですもんね。

他にも現場で思い付いた事を検索したり置いてある書籍を調べたり、普段の貧乏くさいマイルームとは異質の空間で、大いに情報収集を行いました。ひらめきや思い付きって、その時の環境や感情に大いに左右されますからね。いつもと違う空間ならいつもと違う発想が生まれても不思議ではありません。近くにあったらもっと通えるのに…。

結論:「ネットにない情報」で差をつける、図書館活用のススメ

という事で、ネットには載っていない情報があり、更に検索のサポートまでしてくれる東京都立図書館のご紹介でした。古くからある図書館という施設も、時代とともに変化し便利になっています。しかも過去の資産はそのままに。まさに温故知新。

さらに人の手で検索した情報という所に、AIが調べたロジカルすぎる結果とは違う良さが有ると思います。人間の主観による偏ったり歪だったりする行動が、個性を生み出すなんて事も起きるのではないでしょうか?何しろ誰でも気軽に得られる情報は言い換えると「ありきたりな情報」という事ですからね。ちょっとひと手間加えた見つけ辛い情報で、ライバルに差をつけてみましょう!
ではまた次回、お元気で。

今回の感想

図書館で緊張するのは子供の頃勉強してなかったから?

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