元ANA・広池投手に学ぶ「自ら道を切り拓く」ためのB2Bアウトバウンド戦略
私の子供の頃の男の子の一番人気のスポーツと言えば野球。東京在住のくせに何故か広島カープ好きだった私は江夏の21球も(テレビで)リアルタイム観戦していました。山本衣笠の黄金時代が過ぎ、FA制度なども始まり徐々に球界内でのカープの存在感も変わり始めた頃、広池投手という左投げの中継ぎ投手がいました。
この選手、ドラフト指名されたエリート選手ではなく、大学卒業後サラリーマンとして就職(なんと全日空)してからやっぱり夢を諦めきれず、入社2年目にカープのプロテストを受けてから入団した苦労人です。しかし元ANAですからサラリーマンとしてはエリートと言っても良い訳で、結局やる気と行動する勇気のある人はどんな道に行っても成功する可能性が有るということなのでしょう。因みにこの方2026年現在、地元埼玉にある西武ライオンズの取締役球団本部長をされてます。好きな野球と会社組織でも働ける資質を生かした、素晴らしいキャリアですよね。
今回はそんな広池選手の様に、自分で道を切り開くためのアウトバウンド戦略の1つ、LinkedInを使った営業活動の方法をお伝えします。

この記事で触れていたLinkedInの運用について、詳しくお話しようと思います!
なぜ今、LinkedInなのか?フリーランスが「ビジネス特化型SNS」を営業に使うべき理由
そもそもLinkedInとは何でしょう?
- 運営会社はMicrosoftの子会社
- ビジネス特化型のSNS
- 転職活動やビジネスの上のつながりを求めて使用している人が多い
特徴を書き出すとこんな感じです。要するにビジネスの話題が飛び交うSNSって事なんですが、ほぼ実名で運用されていたり、過去含め所属している会社を公開したりしていて、「リアル社会のビジネスでも繋がる前提」でやりとりするSNSって感じです。Facebookのビジネス版って言うと伝わりやすいかな?
月額約1万円の投資価値はあるか?有料プラン「Sales Navigator」を導入した決定的理由
そんなLinkedIn、基本無料でアカウント作成できるのですが、他のSNSと同様有料アカウントもあります。何が違うのかと言うと、他のSNSで言うところの「DM」を送信する数が無制限になったり、企業名や役職名などでLinkedIn上のアカウントを検索することが出来る様になったりします。要するにLinkedIn上で不特定多数の多くの人とつながりたい場合、有料版がマストですよって仕様の様です。
メール営業700社の限界。50代個人事業主が「決裁者ダイレクト」に舵を切った背景
私は過去SNSやブログ、メールや電話などあらゆる手段で情報発信やセールス活動を行ってきました。その結果は下記の通り、中々成果を出すことが出来ていません。


そこででAIを活用しセールス活動を含めたビジネスの業務改善を試みた訳ですが、その中で新しい手段としてLinkedInを運用することにしました。要するに今までは、
- インバウンドセールス(情報発信):ブログ&XのポストとInstagram
- アウトバウンドセールス:ターゲット企業のHPからのメール送信
だったものを
- インバウンドセールス(情報発信):ブログ&XとLinkedInのポスト
- アウトバウンドセールス:ターゲットのアカウントにLinkedInからつながり申請とDM送信
に変えた訳です。
このLinkedInからのアプローチのメリットは「ターゲット」にダイレクトにアプローチできると言うこと。通常「この企業に営業かけたいなぁ」と思っても、何かコネや知り合いでもいない限り(過去の私がそうであったように)せいぜいその企業のHPからしかアプローチできませんが、LinkedInだと基本的にアカウント上で企業名や役職が明らかになっているので、決済者など「直接話したい人=ターゲット」にアプローチすることが出来ます。
通常のアウトバウンドセールスでは、ターゲットに繋がるまでが一苦労なので、非常に大きなアドバンテージになりますよね。これが私が新たにセールス活動をLinkedInに変えた大きな理由です。
【実践編】AI(Gemini)× LinkedIn営業。ターゲット選定から面談獲得までの7手順
では具体的に、LinkedInでどのようなことを行っているのか書いていきましょう。
1. アカウント作成:覚悟の「有料プラン」課金
上記に書いたように、無料版のアカウントだとつながり申請の送信数やアカウントの検索機能に制限がありますので、セールス活動に使用するなら有料版が必須となります。念の為無料で何日間か運用してみたのですが、やっぱり上記に書いた「つながりたい人にダイレクトに繋がる」ためには有料版は必須と感じ、思い切って有料版を契約しました。
いくつかある有料版のプランのうち私が契約したのは「Sales Navigator」と言うプラン。その名の通りLinkedInをセールス活動に使用するのに最適と言われているプランです。お値段は月契約で1ヶ月9,591円(2026年3月現在)。零細フリーランスに取ってはなかなかに痛い出費ですが、ビジネスで投資判断は最重要。ここをケチっては何も先に進まないので思い切って課金しました。偉いぞ俺。
因みにLinkedInの運営会社がアメリカの会社だからか、有料プランの請求書に消費税は掛かっていません。会計処理の際は気をつけて下さい。
2. プロフィール設定:AIの力を借りて「魅せる」職務経歴を作る
まずは自分のアカウントのプロフィールを設定します。この後のつながり申請で承認されるか否かは、自分が相手にとって魅力的に写っているか否かに掛かっています。以前ご紹介したマッチングサイトの設定同様、しっかり自分をアピールしましょう。勿論自己アピールが苦手な私はこれもAIを活用して作成しています。

3. ターゲット企業選定:リストアップはGeminiに丸投げ
いよいよセールス活動です。対象のターゲット企業は下記の記事で書いた通り、AIにリストアップしてもらっています。毎週1回10〜20社程度です。自分で企業を探していた頃に比べると手間はほぼゼロと言って良いでしょう。

4. ターゲット探し:部署と役職で「決裁者」をピンポイント検索
ここからがLinkedInの醍醐味です。上記でリストアップした企業の従業員の方をLinkedIn上で検索します。しかも部署や役職も検索できるのです。なので、自分のビジネスをセールスするのに「最適な部署の最適なポジション」の方を見つける事が出来ます。これが通常のアウトバウンドセールスとは違う、LinkedInの最大のメリットです。
勿論、中にはLinkedInの中に該当者が見つからない企業もありますので、その場合は今まで通りの企業HPからのメールでのアプローチを行っています。
5. つながり申請:無制限のDMでダイレクトアプローチ
上記で見つかったターゲットに、つながり申請を送ります。Sales Navigatorプランならこれを無制限に何通でも(だよね?)送れます。申請する際にDMも送れますので、「怪しいもんじゃござんせん」「仲良くしませんか〜」「私と繋がると得だよ〜」などなど、小粋なコメントを添えて申請してみましょう。
6. 承認と面談依頼:一期一会の精神でオンライン商談へ誘う
もし相手側も自分とつながることに何らかのメリットを感じてくれると、つながり承認してくれます。自分の存在を認めてくれたみたいでちょっと嬉しいです。
つながってしまえば、もうその方は顔見知り。こっからが本番です。良きタイミングで「Webでお話でもしませんか?」とDMを送ってみましょう。まぁいきなりセール全開で誘ってしまうと中々OKでしてもらえないと思いますので、誘い方はよく考えましょう。
勿論、先方から先にDMが来て「話したい」と言って頂けるケースもあります。つながり承認してくれた理由が「相手も私にセールスしたがっている」って事もありえますからね。そこはお互い様、そういった匂いを感じても大人の対応でお付き合いしましょう。一期一会の精神です。
7. 面談(商談):「売る」より「信用される」を最優先に
ついに面談です。セールストークについて人に語れる程のスキルを持ち合わせていない私です。いきなり契約どうこうと言うよりも、まずは「人として信用できる/どんな知見を持っているか理解できた」と思ってもらう事を重視しています。1回で仕留めなくても、LinkedInでつながっているのでいつでも再チャレンジできますしね。
X(旧Twitter)より反応が良い?LinkedInへの「ブログ要約ポスト」がもたらした反響
私はつながり申請だけでなく、LinkedInにポスト投稿も行っています。内容は週1回アップしているブログ記事の要約と紹介がメインです。ブログ記事の紹介は以前からXでも行っていたので、LinkedInでも同じ事を始めたということです。
しかし、これが結構重要。現状私のへっぽこブログとXより、LinkedInが一番反応や閲覧数が多いんです。やっぱり同じ情報を発信するにしても、「直接つながっている人」「ビジネスに前向きな人」に向けて発信した方がしっかり伝わるんですね。今まで広告やら何やらでやりたくても出来なかった事が、やっとLinkedInで実現できた実感があります。私も人間、やっぱり反応してもらうと嬉しいんです。
【公開】アプローチ299社でつながり117人。LinkedIn営業半年間の「リアルな数字」
肝心の成果ですが、残念ながらまだ成約にまで至ったこ゚縁はまだありません。それでもLinkedInを使い始めて半年弱で、
- アプローチした会社:299社
- アプローチした人:495人
- つながった人:117人
- 面談:4回
- 先方からつながり申請が来た数:19人(うち面談5回)
という状況です。過去のアウトバウンドセールスと比べると、かなり希望が持てそうな状況ではないですか?
| 項目 | 過去(メール営業等) | 現在(LinkedIn営業) |
| アプローチ先 | 704社 | 299社 |
| 突破口 | 問い合わせフォーム | 決裁者へダイレクト |
| 反応率(つながり) | ほぼゼロ | 約39.1%(117人) |
| 面談獲得 | 0回 | 4回(+向こうから5回) |
| 1件あたりの重み | 数を打つ「ガチャ」 | 顔が見える「ご縁」 |
実はまだこの記事執筆現在ではあまり積極的に面談を申し込んでいないのですが、これから徐々に面談(商談)も申し込もうと思っています。それまでにLinkedInのポストなどで出来るだけ自分の価値を上げられれば良いのですが…。
結論:コネなし50代こそLinkedInを。自分という「商品」を決裁者に届ける勇気
という事で、今回はLinkedInを使ったセールス活動についてご紹介しました。コネもツテも肩書もないフリーランスにとって、特定の個人とダイレクトに繋がれる機会は貴重です。私の様な持たざる者でも工夫次第でどうにか出来るLinkedIn、皆さんにもおすすめできます!
ではまた次回、お元気で。
仕事に対して意識高い人って、こういう所に居るのね

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