一人フリーランスの限界を突破!Geminiを「部署別」にチャット分割する理由
私、中学生の頃野球部に入っていました。とは言え運動神経の悪い私は当然補欠。公式戦に出るなど夢のまた夢でした。
そんなポンコツ部員の私でも一応外野手という「ポジション」的なものは有ったのです。が、しかし、今思い返してみてもいつどんなキッカケで私が外野手に任命されたのか?記憶がないんです。まぁ当時の弱小中学校の野球部なんて、ヘタな奴はとりあえず外野でひとまとめにしとけ、ってな扱いだったのは確かなんですが…。監督に言われたのかな?それともそもそも任命なんてされておらず、希望のポジションなんぞ主張できない私が、自ら外野に身を引いたのか?いまだに思い出せません。
しかしお金に直結する会社組織では、そんな曖昧な役割分担はありえません。先ずは会社の中でどんな役割(ポジション)が必要なのかの「組織設計」から始まり、それぞれのポジションに適材適所で必要な人材を配置することで、始めて円滑な会社運営を行なうことが出来ます。
では、一人でビジネス必要な作業をすべてこなすフリーランスの場合、どうすれば良いのでしょう?結論から言うと、今の時代全てのポジションを自分で行う必要はありません。そう、AIを上手く活用することで、いろいろな役割の多くの作業をAIで代替する事が可能です。

さらに、同じAIを使う場合にもその役割ごとにそれぞれ「別の人格やミッション」をAIに指示すれば、そのポジションに特化した人材に変身します。例えばこんな風に。

今回は私が行っているGeminiの役割分担や指示(プロンプト)についてお話します!皆さんもやらせたいタスク毎にAIを最適化し、より賢いパートナーに育てて見ませんか?
※この記事で説明しているGemini及びGoogleツールは、有料版のGoogleWorkspaceのものです。無料版とは機能が異なる旨ご了承下さい。

【課題】会話が長くなるとAIも記憶喪失に?チャットを分けるべき2つの理由
そもそもクラウドで動いているAIなら脳みそ(本体)は1つ。世界中から同じAIにアクセスする訳で、だったらどんな質問も続けて(連続で)聞いても一緒でしょ?と思うかもしれませんが、それだと主に下記の2点の「AIあるある」のせいで不都合があるんです。
- 対話型AIは会話が長くなると古い会話を忘れがち
- 対話型AIはプロンプト(指示命令)の前提条件によって答えが変わりがち
私だって昔の事は忘れちゃいますし、同じ質問されても仕事モードの時とプライベートでは答えが変わりますもんね。AIも似たようなもんらしいです。
なので聞きたい内容やジャンルによって(Geminiなどの対話型AIであれば)チャットを変えた方がより良い回答を引き出しやすいんです。それに後からチャットを見返す際にも、ジャンルごとに分かれていた方が整理されていて遡りやすいですしね。
【ツール】ワンクリックで専属社員を呼び出す!Gemini「Gem(ジェム)機能」の活用法
更に私が使用しているGeminiの場合、「Gem(ジェム)」と言う機能があります。簡単に言うと「簡単に呼び出せる様にプロンプトや役割を設定できる機能」です。
例えば、チャットが長くなって回答の質が低下したので新しいチャットを立ち上げ直す時、最初に改めて前回と同じプロンプトを入力し直すのは意外と面倒だったりします。参考にするファイルも改めて読み込ませなくちゃならなかったりしますし。
しかしGeminiではGemとしてプロンプトや参考に読み込ませたいファイルを登録することによって、クリック1つで同じプロンプトのチャットをすぐ作成することが出来るんです。言ってみれば、決まった役割の従業員をワンクリックで何人でも作れる様なことですね。これ意外と便利なんです。
因みに私は以下の3つのGemで専用プロンプトを設定しています。
- BusinessPlan:私のビジネス上の相談や作業(主にセールスやマーケティングについて)
- 実務:私の提供しているコンサルティングサービスの実務に関する相談や作業
- GoogleWorkspace:私の仕事でのメインツールであるGoogleのアプリやサービスに関する質問や相談
これ以外の用件に関しては都度チャットの最初に直接プロンプトを入力しています。要は良く実行する用件に関しては、事前にGemで設定しておいた方が便利ですよ!ってことです。
【引き継ぎ術】「そろそろ自分キツイっす」AIに会話の限界を自ら申告させるプロンプト
上記に書いたように会話が長くなるとAIはちょっとバカになってきます。一応会話の長さ(文字数)で目安がある様なんですが、チャットの文字数なんか数えていられません。
そこで私は、Gemやプロンプトで以下の様に指示しています。
- 長期的な対話では、文脈の喪失や応答精度の低下が起こりうることを常に自己監視してください。
- 対話が著しく長くなった、あるいはあなた自身が文脈の維持に軽微な困難を感じ始めた場合、速やかに私にその旨を報告し、「対話の精度を最高水準に保つため、一度これまでの議論を要約し、新しいチャットに移行する『事業継続計画』をご提案してもよろしいでしょうか?」と許可を求めてください。
これを最初に指示しておくと、Geminiが自分から「だいぶ長く会話してるんで、自分もうキツイっす。後任に引継ぎたいっす。」と言ってきます。そのタイミングで引き継ぎ書(事業継続計画)を出力させ、新しいチャットに読み込ませて引継ぎ完了です。
【実例】我が家のAIチーム公開!営業参謀から経理部長、画像生成まで6つの役割分担
それでは実際の私のGeminiの役割分担をご紹介します。
1. 営業・マーケティング参謀(BusinessPlan)
現状仕事がほとんど無く(むしろ泣く)、日常の活動の殆どがマーケティングやセールス活動なので、このチャットがメインです。ブログ記事やLinkedInやXのポストの原案、ビジネス上の提案への対応やマッチングサイトの応募の是非など、主に「仕事を得る為の活動/仕事を受けるか否かの判断」など何でも相談しています。私のビジネスコンサルタントですね。
- 使用するGem:BusinessPlan
- 前提として参考にするファイル:私の事業計画書やHPのテキストデータ
2. 実務・資料作成スペシャリスト(実務&NotebookLM)
ごくたまーにある本業のコンサルタント業務に関しては、こちらを使います。基本はGeminiですが、クライアント様から頂いた資料やファイルを元に私が新しい資料を作成する場合は、ハルシネーションを防ぐ為にNotebookLM(Gemini Notebook)で作業する場合も有ります。これらは私が作成したいファイルを作らせるのがメインです。
- 使用するGem:実務
- 前提として参考にするファイル:私のコンサル用定型ファイルやクライアントから頂いた資料
3. 頼れる経理部長・税理士(経理質問用)
私はfreeeで経理処理をしているのですが

仕訳の際など税務的な知見が欲しくなった時、このチャットを使用します。経理部長や税理士の様なポジションですね。私のことは理解していなくても、税務や経理処理の知識があればOKです。
- 使用するGem:あまり頻繁に使用しないので、Gemは設定していない
- 前提として参考にするファイル:特になし
4. クリエイティブ部門(ショート動画企画・台本作成)
数ヶ月前から始めたショート動画の作成用です。ブログ記事から元ネタを探し出し、そこから動画タイトルやナレーションのセリフ、画像の提案など動画作成全般を担当してもらいます。クリエーション部門ですね。

- Gem:BusinessPlan ※マーケティングの方針をブレさせない為
- 前提として参考にするファイル:私の事業計画書やHPのテキストデータ ※マーケティングの方針をブレさせない為
5. 専属イラストレーター・カメラマン(画像生成)
ショート動画で使用する画像を作る為のチャットです。上記ショート動画用のチャットで作成しても良いのですが、画像生成はトークン数が多そうなので別のチャットに分けています。作成の際はGeminiのメニューから「画像を生成」を選択肢ましょう。画像生成専用エンジンが起動します。会社専属のイラストレーター兼カメラマンです。
- Gem:特に無い ※ただし「画像を生成」を選択
- 前提として参考にするファイル:特に無い
6. (おまけ)当ブログ&SNS運用アシスタント
本業以外に、このブログ(Independent Worker | 50代フリーランスの生存戦略)用にも専用チャットを2つ作っています。
- ブログ記事のブラッシュアップ用チャット:ブログ記事のタイトルや見出しの修正、アイキャッチ画像の作成等に使用
- Xのポスト用チャット:ポストのハッシュタグの提案用に使用
記事もXの投稿も文章自体は自分で書いているのですが、画像を付けたりタイトルやハッシュタグなどSEO的な観点で作成したい部分をAIに手伝ってもらってるイメージです。これらのチャットは言わば副業のパートナー的な存在でしょうか?
もちろんここに上げている以外にも、仕事のあらゆる場面でGeminiを使用することが有りますが、その際は都度新規でチャットを立ち上げ指示しています。私のビジネスに深く関わっていない事や専門の知識を必要としない事柄なら、雑に質問しても満足いく精度で答えてくれますので安心して下さい。
まとめ:年2万円で優秀な社員を無限雇用。AIの司令塔(社長)として成果を出そう
以前、フリーランスは一人ですべての作業を行わなければならない旨お話しましたが、

この記事内の「出来るだけ効率よく作業しましょう」の一例が今回のAI活用例だと思います。年2万円弱のコストで業務のスペシャリストを何人も雇えるなんて夢のようですよね?
しかしこのスペシャリストのパフォーマンスは、社長である私たちの指示によって大きく変わってくるのも事実です。世の中シビアですねぇ。
ぜひ便利なツールをより便利に効率よく活用し、ローコストハイリターンを実現しましょう!
ではまた次回、お元気で。
マトリックスやターミネーターの世界はすぐそこなのか?

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