いざ独立を決意したものの、「具体的にどんな書類を、どうやって提出すればいいのか?」と悩んでいませんか?
独立準備中の私が調べ尽くして辿り着いた、簡単な開業手続きの全体像を解説します。
個人事業主は「名乗ったもん勝ち」?
肩書というものは、自称して名乗れるものと、然るべき機関に認定してもらわないと名乗れないものがあります。
「愛犬家」は犬を飼っていれば自称しても文句は言われませんが、「獣医」は医師免許を持っていないと法に触れてしまいますよね。
その点、「個人事業主(フリーランス)」は非常に簡単です。
法人は届け出(法人登記)をしないと名乗れませんが、個人事業主は所轄の税務署に書類を一枚提出するだけで「私は個人事業主です」と名乗ることができます。
クワバタオハラがおったらそこは大阪であるように(©永野)、開業届を提出すれば、その瞬間から私はもう個人事業主なのです。
開業時に提出すべき3つの重要書類
「開業届を出せばいい」とは言っても、実はそれ以外にもセットで出しておきたい書類があります。最低限、以下の3つを押さえておけば間違いありません。
1. 個人事業の開業・廃業等届出書(通称:開業届)
これがメインの書類です。「これから自分で確定申告するのでよろしくね」と、税務署にお知らせするための書類なのかな?
厳密に言えば、出さなくても罰則はないらしいのですが、今後事業用の銀行口座を作ったり、融資を受けたりする際に「公的な証明書」として必ず提出を求められるため、特別な理由がない限り提出しましょう。
※補足:事業開始等申告書
開業届と似たような名前の書類ですが、開業届が「税務署(国)」に対する届け出なのに対し、こちらは「都道府県税事務所(地方自治体)」に対する届け出です。
提出期限やルールも自治体によってバラバラな様なので、各自お住まいの自治体で確認しましょう。
2. 所得税の青色申告承認申請書
確定申告には「白色」と「青色」がありますが、青色申告を選ぶと税金が安くなるという強力な優遇措置(最大65万円の所得控除)が受けられます。
ただし、原則として開業から2ヶ月以内(※1月1日〜1月15日開業の場合は3月15日まで)に、この申請書を提出しておく必要があります。
私は優遇されるのが大好きなので、開業届と一緒に絶対に出します。
3. 適格請求書発行事業者の登録申請書(インボイス)
2023年の秋から本格スタートし、巷で大いに話題になっているインボイス制度の登録書類です。免税事業者(消費税を納めない)のままでいくか、課税事業者になるかの判断が必要ですが、私の場合、想定している顧客が「法人」であるため、取引先の都合を考えて登録する予定です。
さて、これらの書類。ご想像の通り、お役所の書類は文言も固く、小難しく書いてあるので非常に分かり辛いのが難点です。さらに、税務署までわざわざ出向いて、記入内容を間違えて書き直し……なんてことになったらうんざりですよね。
そこで21世紀に生きる私は、「極力手間なく、無料で、オンラインで完結させる方法」を探しました。
オンラインでの開業手続きサービスは「freee開業」一択
自宅にいながらオンラインで申請できて、しかもタダ。
そんな夢のようなサービスが今はいくつもあります。マネーフォワードや弥生など各社が提供していますが、私が最終的に選んだのは「freee開業」です。
なぜ「freee開業」を選んだのか?
私がfreeeを選んだ最大の理由は、「開業後の会計システム(日々の帳簿づけ)をfreeeにしようと思っているから」です。
個人事業主になって一番不安なのが、毎年の「経理処理(確定申告)」です。会計の知識がない50代の素人にとって、日々の売上や経費の入力をいかに直感的に、簡単に済ませられるかが死活問題になります。
開業の手続きから日々の経理、そして毎年の確定申告まで。極力あらゆる作業をオールインワンで同じシステム上で完結させた方が、絶対に後々ラクになるはずです。
操作は拍子抜けするほど簡単
「freee開業」を使えば、小難しい専門用語を知らなくても、スマホの画面に表示される簡単な質問に答えていくだけで、先ほど挙げた「開業届」も「青色申告の申請書」も勝手に作成してくれます。
完成したデータは、そのままマイナンバーカードを使って「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」経由で税務署にオンライン送信(電子申告)できるので、税務署に行くための交通費も、移動時間も、窓口で待たされるストレスもゼロになります。
※補足:会計ソフトが不要なら「e-Tax」単体で直接申請も可能
「いや、経理ソフトなんて使わないよ。とりあえず開業届だけ出したいんだ」という方には、国税庁が運営している「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」から直接オンライン申請するという手もあります。
国税庁が「いちいち窓口まで来なくていいぜ!(というか混むから来んな)」と用意してくれているシステムなので、これを使えば交通費も移動時間も節約できます。
役所のシステムなんで、正直「画面の分かりにくさ」や「用語の難しさ」がある様なので、もし分からないことがあれば、素直に所轄の税務署に電話して直接聞いちゃいましょう。
結論:開業の準備は整った。あとは「いつ」出すか
ということで、会社を辞め次第、まずはオンラインでサクッと開業届を提出するのが、個人事業主としての第一歩だと分かりました。
「役所の書類は面倒くさい」という先入観を持たず、便利な無料ツールはどんどん使い倒していくべきですね。
さて、早く開業日を決めたいところですが、せっかくなら一粒万倍日や天赦日などの「縁起のいい日」にした方がいいのでしょうか…。
ではまた次回、お元気で。
※2025年7月30日追記
その後、無事にオンラインで開業届を提出しました!

開業届は出しときましょう

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